銀行員が見る融資のポイント
【⑥経営者の資質(定性評価)】
マッスル経営塾トレーナーの大久保です。
融資についての7つのポイントについて、第六回目は「経営者の資質(定性評価)」についてご紹介いたします。
銀行の融資審査には「定量評価」と「定性評価」の二つの評価があります。
①定量評価 | 決算書や事業計画書、資金繰り表など、財務分析を中心とした客観的評価。 |
②定性評価 | 社長の経営資質など数字では評価できないもの。 |
銀行の融資審査ではこの「定量評価」と「定性評価」を総合的に判断して最終的な結論を出します。
定性評価では、社長の信頼度、責任感、人格、包容力、人望などを検証し、会社が苦しい局面に立たれた時にどう対処するかを見極めます。特に会社が不測の事態に陥った場合、最終的に責任を取るのは社長です。経営者としての器の大きさや、人間力を通して、最悪の事態でも最後まで努力する人かどうかを確認します。よって、銀行とは定期的にコミュニケーションを取り、信頼できる相手とみなされる必要があります。
経営者の資質(定性評価)のポイント
①約束を必ず守る | ・例えば「今期中に黒字にする」と宣言した場合、その実現は簡単ではないが、この誰もが難しいと考えるこの約束を、緻密な戦略とエネルギッシュな行動力、そして協力なリーダーシップを発揮して実行できるかどうかを銀行は見ている。 ・万が一、実現に至らなかったとしても、最後まで約束を守るために、誠実に行動し続けることができるかどうかを銀行は見てくる。 |
②社員のこと、会社のことを優先する | ・会社を赤字にしてまで、膨大な役員報酬を受取る経営者もいるが、このような会社には銀行は融資したいとは思わない。 ・会社が成長するためには、社員が仕事にやりがいを感じ、一生懸命働きたいと感じる職場環境を整える必要がある。 そのため、常に社員のこと、会社のことを最優先に考えるような経営者と銀行は取引したいと考えている。 |
③銀行に全ての情報を開示する | ・信頼関係を構築するのに、自社のプラス面、マイナス面も話すようにすること。特にマイナス面については話しづらい部分があるが、逆にマイナス面を話すことで銀行との信頼関係はより強固となる。 |
④銀行と定期的に接触する | ・銀行に評価してもらうために必要なのが定期的な接触であり、可能な限り銀行との面談は応じるようにすること。 ・また、面談の際には経営哲学や経営理念、経営方針なども話すようにすると信頼関係を強化できる。 |
マッスル経営塾では会社の経営理念の策定も行います。また、毎月の経営塾参加により、経営者としてのあるべき姿を実現するためにお客様に寄り添って課題発見、課題解決をしていきます。
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【この記事を書いたトレーナー】大久保 俊治