元銀行員が教える経営に関するアレコレ / 銀行取引

銀行員が見る融資のポイント【⑦銀行取引】

マッスル経営塾トレーナーの大久保です。
融資についての7つのポイントについて、最終回の今回は「銀行取引」についてご紹介いたします。

銀行の取り引きメリットとは何でしょうか?
それは、融資取引によって今後銀行取引の拡大をどれだけ見込めるかということです。

具体的には…

① 内国為替取引が融資シェア分だけ新たに取引できる、オーナー社長との個人取引が新たに見込めるなど。
② 銀行の依頼に応じて様々な情報開示に協力する情報開示の姿勢を見せること。
③ 様々な銀行取引を複数の銀行とバランスよく取引しているかどうか。

といった点になります。
なぜ、上記の事項を銀行では確認するのでしょうか?

それは、銀行の収益源となる、融資取引以外の銀行取引や、取引拡大のために必要な情報を銀行が欲しているからです。さらに言うと、M&Aや各種デリバティブの方が銀行にとっては格段に儲かる取引だからです。

では、なぜ儲からない融資取引を続けるのでしょうか?

こちらについては、融資取引がストック取引であるため、融資資金が完全に返済されるまで、銀行は金利収入を継続的に得ることができるからです。

銀行取引のポイントについて

①融資以外の取引をどこの銀行としているか ・銀行取引には融資取引の他に、預金取引や内国為替取引、外国為替取引、社長の個人取引、社員取引など様々な取り引きがある。当然ながら、このような取り引きが多い銀行の方が、融資は成功しやすい。
②銀行への情報開示は積極的か ・試算表を提出し、足元の業況を報告したり、他行の借入状況を報告したり、資金繰り表を見ながら当面の資金繰り状況を共有すること。
・そうすると銀行も融資先の状況を日頃より把握できるため、急な融資相談にも乗ってくれる。
③融資シェアに応じた預金取引があるか ・融資相談にきた会社が、他行にたくさんの預金取引があるのに、自分の銀行にはほとんどないとしたら、どう思うか?おそらく「預金取引をしてくれる銀行に、融資をしてもらえばいいではないか」と不満に思うので、融資シェアに応じた預金取引を振り分けるべき。
④長期的な銀行取引順位をどうしたいのか ・メイン銀行を望むのであれば、日頃より相応の取り引きをすべき銀行も「メイン銀行」だという認識があれば、難しい局面でも支えてくれる可能性がある。
⑤銀行に何をもって儲けさせるか ・銀行では取引先ごとに収益を管理している。つまり、各取引先に対して目標収益水準が決まっている。そして、他の銀行取引で大きく儲かっていれば、融資金利を下げてくれることも可能である。

マッスル経営塾では経営計画を作成する際にはもちろん借入金の情報も含めて作成するので、銀行ごとに融資シェアを把握することができます。よって、融資シェアに応じた預金取引を考えることで、銀行取引を有利に進めることができます。

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    【この記事を書いたトレーナー】大久保 俊治

     

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