元銀行員が教える経営に関するアレコレ / 資金使途

銀行員が見る融資のポイント【③資金使途】

マッスル経営塾トレーナーの大久保です。
融資についての7つのポイントについて、第三回目は「資金使途」についてお話しさせていただきます。

資金使途とは銀行融資による資金の使い途のことです。では、なぜ資金使途が銀行での融資審査のポイントとなるのでしょうか?

例えば、食品製造機械の導入資金として設備資金5,000万円が必要だったとします。銀行では何を確認するかというと、

「その設備投資により新たな収益がどのくらい見込めるか、その収益で融資が返済できるのか?」
「仮に新たな収益だけで返済が困難になった場合、会社全体の収益で返済はカバーできるのか? 」

とったことを踏まえて融資を実行します。

仮に、もし融資した資金が当初の計画していたものと異なるものに使われていた場合、銀行は即時全額返済を迫ってくるので、注意が必要です。そして、次回以降の融資相談は資金使途違反後ということでかなり厳しくなるでしょう。

資金使途についてのポイントは、

① 転資金 事業利益により返済されるべきという考え方がある。返済期間は長くても10年以内。
② 設備資金 設備投資収益により、返済されるべきとの考え方がある。返済期間は長くても経済耐用年数か減価償却年数以内。
③ 賞与資金 通常6ヶ月毎の賞与支給のため、6ヶ月で完済するべき。返済期間は6ヶ月以内。
④ 納税資金 決算の際支払う法人税を対象とする。消費税は対象外(販売した都度消費税分を回収できるため)。中間納税も加味し、賞与資金と同様に6ヶ月で完済する考え方が一般的。返済期間は6ヶ月以内。

このように資金使途によって融資審査の考え方は全く違います。

マッスル経営塾では今後の運転資金や設備投資についてももちろん検討します。それを踏まえた上で、経営計画を立てるため、銀行も納得して融資をしてくれるでしょう。まずは無料体験を受けてみて、あなたにあったプログラムを一緒に考えていきませんか?

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    【この記事を書いたトレーナー】大久保 俊治

     

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