オリジナルギターやベースの製造、販売、リペアなどを行う企業、有限会社フリーダムカスタムギターリサーチ。
生き物である「木」を使用し、時間と手間を惜しまずに丹精に心を込めて「世界に1本だけの楽器」を作り出しています。職人があらゆる工程において一切の妥協を排し、弾き手にとって最高の1本を作ることを追求し続けている、モノづくりへのこだわりを感じる企業です。代表である深野様に、マッスル経営塾に興味を持たれたきっかけ、その後の変化などについてお話を伺いました。経営者のお悩みを抱える皆さんの参考になれば幸いです。ぜひご覧ください。
>> お話を伺った方
有限会社フリーダムカスタムギターリサーチ
取締役
深野 真様
Q. マッスル経営塾との出会いは?第一印象はいかがでしたか?
1998年の開業当時よりお付き合いのある顧問の税理士さんからの紹介でした。
開業当初は、経営の知識も会計の知識もほぼゼロで、「会計=節税」という認識しかありませんでしたが、会計には「過去会計」と「未来会計」の2種類があることをまず学びました。大抵は「過去会計」になるのですが、トレーナーの大久保さんが口に出されたのは「未来会計」。
「未来会計とは…?」と、初めは「?」でいっぱいでしたが、学んでいくと未来への道筋があるのとないのとでは、全然違うという印象に変わりました。
Q. 未来への道筋ができてよかったと思うところは何ですか?
“がんばる度合い”ですかね。
まずは現状を把握して、5ヵ年計画を立てていくのですが、5年後にそこへ行き着くためには…と考えていく際に、5年後から階段を下ろしていくようなイメージを描くんです。その時に初めて階段の大きさがわかる。つまり、がんばる度合いがその時に初めて見えてきました。
飲食業などとは違って、エレキギターメーカーという数少ない業種の中で、同じような規模感の会社がほとんどなく、目安がわからない状態の私たち。
そんな比較検討しにくい状況の中でも、方位磁石のようにトレーナーは指標を示して導いてくれるので、本当に助かります。
Q. トレーニングを続けてみて、どうですか?
トレーニングは全てマンツーマンで行うのかと思っていたのですが、その時によって社員を交えて行ったり、やり方を変えてみたりと、色々な形態で受けさせてもらっています。
トレーナーの方には会計的な面でもしっかりと見ていただけているのでとても安心ですし、実際に鍛えてもらっているなーというのを実感します。
うちの会社は「製造」「卸・小売」「修理」など部門がいくつか分かれているので、部門毎に分けて数字を把握することを勧められて取り組むようになりました。どこが本当に利益を上げているかなどをしっかりと把握できるようになったので、実際に会社の体幹が鍛えられているのを感じます。
よく人から「ギターが好きなんですね。趣味を仕事に出来ていいですね。」なんて言われるけれど、結局何屋さんでも会社の社長となるとお金の管理は必要で、趣味の商品を扱っているから利益を上げなくて良いわけではない。とどのつまり、会社の体幹を鍛えて利益を上げられる体質になるというのは絶対に必要な、経営者の宿命です。
マッスル経営塾のトレーニングは、外側の筋肉というよりも、まさに会社の体幹を鍛えていくイメージ。インナーマッスルを鍛えることによって会社の軸を強く安定するものにしてもらっているように感じます。
Q. これからの目標やビジョンは?
“存続”です。
私たちフリーダムカスタムギターリサーチでは通常の商品では考えられない「100年保証」を謳っています。
ギターを投げたり燃やしたりせず、普通の環境で使用されていれば、100年間楽器としての命が無くなってしまうような狂いや損傷を生じない。そんな品質を目指して、一本一本丹精込めて作っています。20代で購入されるお客さんにも「お孫さんにも渡してあげてくださいね」とお伝えしているんですよ。
それぐらい、長く愛用できるものを私たちは作っている。しかし、実際には来期で設立まだ25年目の会社です。
100年保証を謳う会社、100年使えるギターを作っている会社が潰れてしまったのでは、100年保証も何も無い。
だからこそ、私たちにとっては「会社を存続させる」というのが、すごく大切なビジョンであり、お客様との約束を守るということに繋がります。25周年には「フリーダムがあって良かった」と思っていただけるようなセレブレーション的な動きをしたいですね。
そして、これからもずっと役に立つ会社として存続し続ける。これが私たちの目標です。
有限会社フリーダムカスタムギターリサーチ
http://fcgrtokyo.com
設 立:1998年(平成10年)
所在地:〒116-0001 東京都荒川区町屋6-31-14
TEL :03-5855-6277